高齢になると、服用する薬の種類や回数が増えることがあります。飲み忘れや重複服用が起きると、体調に影響する場合もあるため、服薬の管理方法を見直すことが重要になります。ここでは、家庭でできる整理術と支援機器の活用方法を整理してみます。
服薬ミスが起こる主な背景
服薬ミスは、記憶力の低下だけが原因ではありません。薬の種類が多い、服用時間が複雑である、生活リズムが一定でないといった要素が重なることで起こります。まずは、どの場面で混乱が生じているのかを把握することが出発点になります。
家庭でできる整理術
服薬時間を固定する
可能な範囲で、食後や就寝前など、生活の流れに合わせて服薬時間を固定します。行動と結びつけることで、忘れにくい仕組みが作れます。
一包化(いっぽうか)を活用する
薬局で薬を一回分ごとにまとめてもらう方法があります。複数の薬を時間ごとに一つの袋にまとめることで、取り違えを防ぎやすくなります。かかりつけ薬局に相談すると対応方法を確認できます。
服薬カレンダーやピルケースを使う
曜日ごと、朝昼夕ごとに区分されたケースを使うと、飲んだかどうかが視覚的に確認できます。壁掛けタイプや卓上タイプなど、生活環境に合ったものを選びます。
服薬記録を残す
チェック表や簡単なメモを使い、服薬後に印をつける方法もあります。家族が確認する際の目安にもなります。
支援機器の活用
自動服薬支援機器
設定した時間になると薬が出てくる自動機器があります。音声やアラームで知らせる機能があり、飲み忘れ防止に役立ちます。機種によっては遠隔通知機能がついているものもあります。
スマートフォンのリマインダー機能
スマートフォンのアラームや服薬管理アプリを利用する方法もあります。家族と共有できるタイプもあり、離れて暮らしている場合の確認手段として活用できます。
見守りサービスとの連携
見守りサービスの中には、服薬確認を組み込めるものもあります。通知機能や確認機能を組み合わせることで、家族の負担を減らすことにつながります。
医療・薬剤師への相談も重要
薬の種類が多く管理が難しい場合は、医師や薬剤師に相談することで、処方内容の整理や減薬の検討が行われることがあります。自己判断で調整せず、専門職と連携することが基本になります。
仕組みで支えるという考え方
服薬管理は、本人の努力だけに任せるものではなく、整理術や支援機器を組み合わせて、仕組みとして支えることで、ミスの可能性を下げることができます。生活環境に合わせた方法を少しずつ整えていくことが大切になるかと思います。
